まだまだだね

きらきら星へのステップ（？）、電波モノローグ
第二弾、コルダの火原っちであります。

「まだまだだね」と某キャラに言われる感じですが、
よかったらご一読下さい。
（題材だけは、甘い……はず）

パン、好きなんだよね。
片手でも、わしゃわしゃって、食えるから。
星奏の購買部は、おかずパンが充実してて、いい。

コロッケパン、焼きそばパン、カレーパン。
残念ながら、カツサンドはないんだよな。

4時間目の終業のベルを聞いて、即ダッシュだ。

朝ご飯を食べて来ても、腹は減る。
授業を受けると、腹は減る。
トランペットを吹くと、腹は減る。

食べ物の消化吸収が、良すぎだろと、自分でも
思うけど、それは俺に限ったことじゃない。

男どもの半数以上が、ライバルだ。

ヤツらを出し抜いて、一秒でも早く、購買部に行かないと、
コロッケパンも、焼きそばパンも、カレーパンもない。

ラッキーなことに、俺は足が速い。
陸上部にだって、負けない。
毎朝、走ってるのは、トランペットのためだけど、
パン争奪サバイバルレースにも、それはしっかり役立っている。

悲鳴を上げる俺の腹のために、必要な数は、押さえないと！。

先頭を切って、購買にたどり着くこと。
おいしいパンを、たくさん手に入れること。

すっごく気分よくて、楽しくて、気に入っていた。

でもね、この間、ぱっと目が開けたような気がしたんだ。

母さんが、俺の好きなカツサンドと一緒に、評判だっていう
クリームパンを買って来てくれたんだけど。
おかずパン派の俺にとって、クリームパンは、はっきり言って、
二番手なんだけど。

食べてみたら、ふわふわの生地から、甘くてとろっとしたクリームが、
ぷしゅって口の中に飛び出して来た。

そう、一口食べるごとに、ぷしゅっ、ぷしゅって、甘さが発射されて、
ふわあっとしあわせな気分になれる感じ？

その感じが……似てると思ったんだ。

君の笑顔を見た時。
君の音楽を聴いた時。

いつも、しあわせが撃ち込まれる。
胸のとこが、ふわあっとあったかくなる。

でもね、何でだろう？
そのしあわせは、いつも、少し痛い。
胸があったかくなるのと一緒に、きゅっとなる。

気分がよくて、楽しいだけじゃないしあわせ。
そんな気持ちがあるって、初めて知った……。
君と出会ってから。

……ねえ、君がくれるしあわせが、もっと欲しいっていったら
ダメかな？
君は、困る？　迷惑する？
いや、それ以前に、恥ずかしくて、今は、とても言えそうにないけど。

胸の中に、しあわせと痛みが、いっぱい貯まったら、
言わずにはいられなくなると思う。

……だから、もっともっと撃ち込んで。
君を想う気持ちで、胸がパンクしそうなぐらいに。
そうしたら、俺は……。


ああ〜〜、何か、頭がぐらぐらして来た。
“その時”を考えるだけで、頭が沸騰しそうだ。

今は……そう、今は、まだ言えない。

はあ〜〜、君と出会ったことで、ため息が増えたけど。
でも、君と出会わなかったらって、考えると、その方がもっと
大変だと思う。


ちょっとした変化、だよね。

こんなこと言ったら、笑われそうだけど。

俺の不動のランキング1位は、カツサンドだけど。
隠れランキングでは、クリームパンが1位になったんだ。

バレたら、恥ずかしいから、誰にも、柚木にもナイショにしとくけど。






火原っち的”男のロマン”より手前でとどまっているあたり＾＾：
どうも青春電波しか出てない感じなので、次回は、その辺をもう少し
違うものにできたらと思います。