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管理人の書いた、乙女ゲーの二次創作保管庫です。
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コマツバラ
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乙女ゲーとか映画とか書物を愛する半ヲタ主婦。
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また、同人サイトさんに限り、リンクフリー、アンリンクフリーです。
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持っていけるめどが立ちましたので、試し読みを
置いておきます。

「白き檻にて」 コピー誌 ¥100
<アンジェリーク> ヴィクトール×ロザリア
(舞台設定は、SP2です)

あんまり需要はないと思いますが、
当日、CITYにいらっしゃる方、どうぞ宜しくV
また遠方の方で、興味をお持ち下さる方が、
もしいらっしゃいましたら、→のメールフォームにて、
お問い合せ下さい。
ちなみに、これまでの発行物はこちらです。

拍手





 お互い有意義な時間を過ごせたと、静かな充実感と共感が二人の間を流れた。そうしてヴィクトールが一礼して、退室しようとした時、ジュリアスが、ふと思いついたように言った。
「ヴィクトール、この後、少し時間はあるか?」
「特にこれといった予定はありませんが」
「では、回廊に出て左手奥にある、北翼の書庫にロザリアがいるはずだから、少し彼女の仕事を助けてやってほしい。伝来の典礼に関する書物を探してもらっているのだが、何分昔の書物なので、分厚くて重い物ばかりだ。女性の手には余るだろう」
「承知致しました」
「すまぬな、頼んだぞ」
 ジュリアスの言葉に送られて、執務室を出たヴィクトールは、言われた通り左手に曲がり、書庫を目指した。
 ロザリアの手伝いができるのは、迷惑どころかむしろ喜ばしいことだった。ヴィクトールを含めた三人の教官が、仕事をしやすいように、日頃何くれとなく気を配ってくれる彼女に、多少なりとお返しができる……。
 というのが、ヴィクトールの喜びの大半を占めてはいたのだが。実のところ、単純にロザリアと同じ場所で時間を過ごせるということが、彼の胸を弾ませていた。
この聖地に来て出会った、有能な女王補佐官は、少女と言っていい年齢でありながら、凛とした美しさと気高さ、隙のない仕事ぶりで、ヴィクトールの目を瞠らせた。(このような女性が、ほんとうにいるのだな)と。
 そんな風に彼女に対して抱いていた敬意、憧れが、いつしかほのかな恋心に移り変わるのに、さして時間は掛からなかった。そして先日の”こま回し”の折りに、ヴィクトールははっきりと自覚した。自分は、彼女に恋をしているのだ、と。
(以上、本編より抜粋)
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